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同じ仕事なのに、別の派遣会社から来た人の方が時給が高い そんな不満を抱えていませんか?

[派遣の盲点] 同じ職場なのに時給が違うのはなぜ?!派遣会社のマージン率公開義務とブラック派遣を見極める裏ワザ(保存版)
知らないと損する 法律・労働 規則シリーズ

これって違法なの⁈

【特集シリーズ 第10話:派遣労働問題】「隣の派遣法人のスタッフ、私と同じ仕事なのに時給が50円も高い…」――その格差、あなたの派遣会社が「中抜き」しすぎているサインかもしれません。
同じラインで働きながらも給与明細の金額が異なり、派遣会社の中抜き(マージン率)に疑問を抱く派遣社員のイメージイラスト
「同じ仕事なのに時給が違う」謎を解剖!
マージン率公開は法律上の義務!ブラック派遣の見分け方

「派遣会社に提示された時給をそのまま受け入れていたけれど、他の派遣会社から来ている人と時給が全然違った…」

派遣社員として働いたことがある方なら、一度は抱いたことのある強烈な違和感ではないでしょうか。全く同じ職場で、全く同じ業務を、全く同じ時間だけこなしているのに、手元に残る時給が違うという不条理。

「派遣なんてどこも同じでしょ」と諦めるのは早すぎます。実は日本の労働者派遣法では、派遣会社がどれだけ利益(マージン)を取っているかを透明にするための厳しいルールが存在します。

今回は、知られざる「マージン率」の法的な仕組みと、なぜ派遣会社によって時給に格差が生まれるのかという構造的な秘密を暴露します。

疑問①:マージン率が30〜36%を超えたら法律違反(違法)になる?

結論から言うと、日本の法律(労働者派遣法)において、「マージン率の上限」は定められていません。そのため、たとえマージン率が40%や50%を超えていたとしても、その数値だけで直ちに「違法」となるわけではありません。

しかし、国は派遣会社が暴利を貪るのを防ぐため、【労働者派遣法 第23条第5項】に基づき、「マージン率や派遣労働者の平均賃金をインターネット等で一般に公開しなければならない」という強力な公開義務を課しています。

業界の平均的なマージン率は30%〜36%と言われていますが、このマージンには派遣会社の純利益だけでなく、私たちの「社会保険料(約15%)」や「有給休暇費用」「福利厚生費」が含まれています。もしこれらを差し引いても時給が異常に低い場合、その派遣会社は法律違反ではなくとも「極めて労働者への還元率が低いブラック企業」と判断できます。

疑問②:同じ職場で仕事も同じなのに「時給が違う」のはなぜ?

一番の謎である「他社から来た派遣スタッフとの時給格差」が生まれる理由は、主に以下の3つの構造にあります。

1. 派遣先企業(職場)が各派遣会社に支払う「料金」が違う

派遣先企業は、すべての派遣会社と均一な金額で契約しているわけではありません。「いつも優秀な人をたくさん出してくれるA社には1時間あたり2,500円払うけれど、実績の少ないB社には2,100円しか払わない」というように、派遣会社ごとの交渉力や信頼度によって元値(派遣料金)が異なるのです。元値が低ければ、当然私たちの時給も低くなります。

2. 派遣会社が設定している「マージン率」の差

仮に派遣先から全く同じ「2,200円」の派遣料金を受け取っていても、A社がマージン率30%(時給1,540円還元)に抑える一方、欲張りなB社がマージン率40%(時給1,320円還元)を取っていれば、それだけで時給に220円もの大差がつきます。

3. 「二重派遣(再下請け構造)」の闇に巻き込まれている

あなたが契約した派遣会社が、実は元請けの派遣会社から業務を横流しされた「下請け派遣(実質的な二重派遣状態)」だった場合、中抜きが二重に行われるため、あなたの手元に残る時給は絶望的なほど削り取られます。

【重要】「同一労働同一賃金」という強力な武器を使いこなせ! 2020年4月から日本でも「同一労働同一賃金」が義務化されました。これにより、派遣労働者であっても、同じ派遣先で働く正社員や、同じ条件の一般労働者と同等以上の賃金(労使協定方式または派遣先均等・均衡方式)を確保しなければならないと法律で定められています。もしあなたの時給が、地域の同職種の平均(局長通達の水準)を大きく下回っている場合、派遣法違反となる可能性が極めて高いです。

騙されないために!自分の権利と時給をチェックする3つの行動

自分の時給が適正かどうか、ブラックな中抜きをされていないかを見極める方法です。

  • 1. 「人材サービス総合サイト」で会社の数字を検索する:厚生労働省が運営する「人材サービス総合サイト」や派遣会社の公式サイトで、自分の会社の「マージン率」と「派遣料金の平均額」を直接確認しましょう。
  • 2. 契約更新時に「時給交渉」を行う:隣のスタッフの時給が高いことや、自分の職務実績を理由に「同一労働同一賃金の観点から、時給の改善をお願いできますか?」と営業担当に交渉を切り出してみましょう。
  • 3. 条件の良い優良な派遣会社に乗り換える:交渉に応じない、あるいはマージン率が異常に高い会社であれば、さっさと見切りをつけ、同じ職場に求人を出している「別の派遣会社」からエントリーし直すのが最も手っ取り早い解決策です。

まとめ

「同じ仕事で時給が違う」というのは、あなたの能力の差ではなく、派遣会社選び(マージン率の差や交渉力の差)の時点で勝負が決まってしまっているケースがほとんどです。法律はマージン率の上限を規制していませんが、その代わり「公開」を義務付け、私たちに選択の自由を与えています。

派遣会社に言われるがままの時給で満足せず、国のデータベースや会社の開示情報をしっかりチェックしましょう。賢く法律の知識を身につけ、あなたの労働に見合った正当な対価を勝ち取ってください!

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